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甘くない山スキー [スキー]

疲れた〜(>_<)
この土日、なかにしスキー塾に参加して
火打山の高谷池ヒュッテ泊の山スキーだった。
登りは、大変だけど、
登った上には、素晴らしい斜面が待っていると
聞かされ、楽しみに出掛けた。

だけど、現実は甘くなかった!

恐ろしい事が急登の12曲がりを登っていく時に起こった。
板をくくり付けたリュックを背負いスキーブーツで登っていたら、
あと少しで稜線にでるところで、
右足をおいた雪がくずれ、
リュックの重みでバランスくずし、滑落!
キャーーー!!
止まらない!
ずっと下まで落ちるのか、
木にぶつかってしまうのか
とても恐かった。
藁をもすがる思いで、枝につかまり停止。
枝にぶら下がったまま、一緒に来てた人に助けられた。
恐かった。
距離にして、15mくらいで、たいしたことでは、ないと言われたけど
恐かった。
あごの下に擦り傷。深くないけどちょっとひどい。

滑落した後、自信喪失。
他の人達は、スキーブーツで登ることに慣れていて、
がんがん、行く。
平地だって、スキーブーツで歩くの遅い私には、登りなんて大変。
でも、
1人で帰ることもできないからみんなと一緒に行くしかない。

馬場返しから、板にシールつけて登っていく。
スキーブーツで登るより楽だけど、
クタクタになっている私は、みんなについていくのがやっと。

富士見平を過ぎて、一本滑ることになり、
斜滑降で移動中に、ツリーホールに転落。
板はずして、やっと這い上がる。

滑った後に登って高谷池ヒュッテに到着。
登山口から約5時間かかっていた。

夕食前の一滑りは、楽しかった。
けど、滑った分だけ登ってヒュッテにもどらなければならない。
みんなのペースについていけなくなり、ヘロヘロ。
自分の体力のなさに大ショック!

2日目は、天気も悪く、山頂にあがらずにヒュッテから下へと滑る。
夜から降った雪が少し積もっていて、
思わぬ新雪で楽しかった。
けど、滑ったぶんだけ登ってヒュッテに戻らなければならず、辛かった。

帰りは、黒沢岳の方をまわりながら、
のぼって、一滑り。
そして、ずるずるシール登行。
遅いからトップの後ろ2番目につくけど遅れてしまう。
もう、情けない。

登りがなくなり、滑っておりるだけになったら、
雪は腐れ雪で、疲れた脚にこたえるのなんの!
転んで滑落しないように慎重に急斜面を降りていく。
「楽しい」文字が「慎重」に変換されて滑っていく。

黒沢を渡る橋より下に滑りすぎたので、
板かついでスキーブーツで登り返す。
もう、立っていることもやっと、
右足の小指はブーツにあたって、昨日から痛い(>_<)
でも、登らなければ!
他の人が心配してくれて、ゆっくりしか登っていけない私のそばを歩いてくれたけど、
その気遣いが自分の情けなさを増幅させる。

黒沢橋を渡って一休み。
腰を下ろしたら立てなくなりそうと思いながら、
座って休憩。
やっぱり、立ち上がるのは一苦労だった。

黒沢橋から下までは、林の中でブッシュをかわしながら滑り降りる。
他の人達は、慣れているから、
躊躇無くどんどん滑っていってしまう。

ラストについてくれたKさんに見守られながら、
私は、滑っていく。

脚は、ぱんぱん!
右膝が痛い(>_<)
疲れて止まって、ぺたんとお尻をついたら、立てなかった。
「こんな馬鹿な・・・」と自分が信じられなかった。
脚に力が入らず、生まれたての子馬状態になっていた。
kさんに「頑張れ〜」と励まされ、
自分で立って滑り続ける。
決して手助けしないKさん。
でも、こんな所で手をさしのべられたら、
悔しくて、情けなくてたまらなくなるので、
声援だけで十分だった。

藪に前がふさがれると
「無理矢理、行け〜!」とKさん。
なんだかもー、すごすぎ〜!
小川にかかるスノーブリッジをシューッと滑り渡り、
小枝をなぎ倒し滑っていく。
「アドベンチャーだね〜♪」Kさん。
ホントにそう。
もう、すごすぎ!
駐車場にもどれた時、とってもホッとした。

今回は、山スキーの厳しさをとことん味わった。
どんなに疲れても、厳しい斜面も
自分の脚で登り滑らなければならない。

この二日間の自分のひ弱さが情けなくガックリ。
そして、
あごのキズがひりひり痛い(>_<)


nice!(1)  コメント(10) 
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コメント 10

びー

komakoさん おかえりなさーい
昨日から東京は天気悪く komakoさん天候に恵まれていれば良いなと
思いながら空を見上げていました
今の時期は雪も腐り歩きにくいですよね
体力も何時もの1.5倍は使うような
僕も腐った雪で滑落してザックが木の間に引っかかって助かった事あります
ブーツで登るのは とてもキツイと思います 雪を蹴り
靴を雪に突っ込むように歩けないと思うし
僕はGWに山へ行った時に 山スキーはアスリートのスポーツ
と感じました
とてもステキな人達に見えました
足に来ていて 思うように滑れず泣いていた男の子
僕の水をあげると にっこり ありがとうと
Kさん とても優しい方ですね
komakoさんの気持ち知りながら そっと
とてもキツイ スキーだったでしょうが
優しい仲間 とても素晴らしいですね
今は キツイばかりかもしれないけど
良い思い出になる火打山でしたね
僕が歩いた山から火打山の方から昇る朝陽を眺めていました
あそこを滑ったんだ 凄いですよkomakoさん
komakoさんもアスリートですね
とてもキツイ けど全部自分で登り 滑る
僕は登る事はできても 滑れません
komakoさんが とてもステキな人に感じます

by びー (2008-05-12 04:19) 

くま

お疲れー。
読んでいて、月山での滑落の怖さ、思い出したよ~。滑落している時間も
距離も、傍目からは大したことなくても、本人的には一大事だもんね。
あごのキズだけで済んで良かった。良かった。

>でも、こんな所で手をさしのべられたら、
>悔しくて、情けなくてたまらなくなるので
この気持ち、すごく解る!
心身ともにヘロヘロの山スキーだったようですが、皆より遅くても、悔しくて
情けない思いをしても、2日間も自分の力で登って滑りきれたんだから、いいんだよ。よく頑張りました!やっばりコマコちゃんはすごいよ!
by くま (2008-05-12 12:48) 

クロちゃん

komakoさん、こんばんは♪
文字通り「疲労困憊」の雰囲気が伝わってきます。
滑落、滑り出したら止まらないですよね。
無事にご帰還よかったです。
でも、色んな経験、思い出ができたように感じます。
お疲れ様でした。

先日コメントしたのが表示されなかったですが、これもかな~。
そう思いつつ「ぽちっ」と送信ボタン押します。
結果はいかに…。

by クロちゃん (2008-05-12 18:47) 

クロちゃん

結果はOKでした。
えへへ…。
by クロちゃん (2008-05-12 18:48) 

takepiyo

高谷池ごくろうさまでした。
滑落とかいろいろあったみたいですけど
無事帰還できたようで良かったですね
あとから振り返ると思い出に残るツアーだと思います。
たぶん今年のスケジュールの中で高谷池が一番厳しいツアーかと思います。
これをクリアできたなら他のなかにしのツアー全部OKですよ、
これと同じくらいつらいのは白山くらい、

個人的には・・・高谷池行きたかったです、
今年は小屋開け便所掘りも行けなかったので
夏に遊びに行こうかなと思っています。
by takepiyo (2008-05-12 19:19) 

komako

びーちゃん、
疲労が消えてくると思い出すのは、
素晴らしい斜面ばかりです。

天気が悪くて高谷池より上を滑れなかったのが、
とても残念です。
雷鳥に会うこともできませんでした(;´_`;)
アスリートになれない自分が情けない(>_<)
by komako (2008-05-13 22:19) 

komako

くまちゃん
そうなのよ。少しの距離でも落ちてる本人には、
と〜っても長い!
恐かったよ(>_<)

ケガはあごの下の擦り傷だけでありませんでした。
下山後の温泉で肘に擦り傷が一カ所。
そして、右膝は、あざが・・・。
どうりで、右膝が痛かったワケです。
これだけですんでヨカッタですよ。ホント!



by komako (2008-05-13 22:23) 

komako

クロちゃん、
リアルタイムでコメントが表示できてヨカッタです。
so-netの不具合には、困ったものです!

今回は、板とブーツの重さに耐えられる身体が
必要だと実感しました。
クロちゃんは、いつも重いリュックを背負って渓へ入って行くのだから、
すごいですね。尊敬でございまする。
by komako (2008-05-13 22:31) 

komako

takepiyoさん、
ご一緒できなくて、残念です。
脚の具合は、いかがですか? お大事にしてくださいね。

今回のツアーは厳しかったですが、
行ってよかったです。
とってもいい思い出、経験になりました。

夏の高谷池へ行かれましたら、
テレマーカーのkさん(塾長の1つ年下)にどうぞよろしくお伝え下さい。
私も秋の火打に行けたらと思っています。

by komako (2008-05-13 22:36) 

komako

shinさん、niceありがとう。
by komako (2008-05-13 22:37) 

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