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高野山と奈良へ7〜一乗院の精進料理 [旅]

宿坊の食事といえば精進料理。
本格的な精進料理に期待がいっぱいです。

この日(9/1)のお献立はコレです。
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運ばれてきたお膳です。
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飯椀のふたをあけたら、いい匂い!!
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思わすニンマリ顔になる匂いです。
ご飯ってこんな匂いだったかしら・・。
聞いたら、白米と餅米を半分の割合で炊きあげたとの事。

ご飯の匂いだけで、幸せ〜。

さて、お料理は・・・、
見た目、地味です。
食材は身近な物がほとんどです。
さて、一口パクリ。
こちらをパクリ。
そしてこれもパクリ。
ああ、どれも淡味なんだけど優しい味わい。
美味しい!!


後から運ばれてきた料理。
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天麩羅。

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玉蜀黍(とうもろこし)のすり流し。(コーンスープ)

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茄子と茗荷の爽やか煮。



料理自慢の宿に泊まると
「ここでしか食べられない、どうだ!! すごい料理だろう!!
手間暇いっぱいかかっているんだぞ、美味しいだろう!!」って
押しつけがましい料理が並んだりします。
そんな強い自己主張を全面に出した料理とは全く違って、
一乗院の精進料理はどれも控えめです。
それでいて心の中を優しくしてくれる味。
たくさん食べても胃もたれしない。
これが滋味というものなのでしょうか…。

感動です。マイリマシタ!!

感動のあまり、旅行から戻ると私は図書館で精進料理の本を
何冊か借りて読みました。
すると精進料理を知ることは「禅」の教えを知る事で、
そして、気づかされたのです。
どれだけ自分の最近の料理が手抜きで、
心貧しき料理だったことか…。
とても反省し、夫との夕食の献立は野菜中心に一汁五菜を心がけるようになりました。

献立は紙に書いて考えています。
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一枚の紙に日々の献立を書いていくから、すぐにいっぱいになっちゃう。

そうは言っても本格的に昆布からダシをとったりまでしないし、
卵やハム、時には肉や魚をチョロッと食したりもするので、
精進料理から外れてる皿が時々、並びますから、
エラソウな事はいえません。
難しい料理など無いしね。
でも旅行前に比べたら、変わりました。
献立をきちんと考えるようになったのです。
当たり前って言えば、当たり前の事ですけど。
その当たり前の事をしなくても生きてこれた。生きていける。
なんともそれは雑な生き方。

こりゃ、いかん!! いかんですよ〜!!

一乗院の精進料理の出会いは、
「雑な生活は良くない」と気づくきっかけとなりました。

一乗院での気づきは、他にもありました。
それは、また後ほど。

「高野山と奈良へ」は、まだまだ続きます(o^^o)

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コメント 4

nousagi

待ってました~、精進料理。
ほんとに、優しい心遣いが感じられる
お料理が並びましたね。
確かに使っているものは
普通に目にするものですが
工夫もあり、使い方が、違ってますね。
komakoさんのお料理も変わったということですが
その心遣いにきっとご主人も喜んでいらっしゃるでしょう。

by nousagi (2011-10-06 10:30) 

komako

nousagiさん
夫はいつまで続くのか心配のようです。
いつものマイブームだと思っているみたい。
そうならないようにと日々、精進しております。
な〜んちゃって(^^ゞ

by komako (2011-10-06 23:46) 

ピュアリン

現代人の食生活のずさんさをひしひしと感じます

最近は便利なものがあり過ぎ お出汁を取る時は
昆布から煮出さなくてはいけないのに   
時間がかるので 手抜きもしてしまいます
精進料理の説明を見て ちょと食生活に
関して 考えてしまいました (>_<)

私も参考にして少し頑張ろうかなぁ~~
by ピュアリン (2011-10-09 00:49) 

komako

ピュアリンさん
世の中、ホント便利な調味料がいっぱいですね。
これらに頼らずに自力で料理していたら、
続かないので、使ってます(^^ゞ
一番大切なのは、「心」。
食材に対して、食べてくれる人への気持ちが大事かしらと思ってます。
by komako (2011-10-14 13:50) 

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